ピュロライト、CH1 アフィニティー樹脂の販売開始を発表

ピュロライト、CH1 アフィニティー樹脂の販売開始を発表

東京 – 2024年3月15日 – イオン交換樹脂および分離剤の専業メーカーである米ピュロライト(日本法人:ピュロライト株式会社、社長:太安文夫、本社:東京都中央区)は二重特異性抗体やフラグメント抗体などの特殊な組換えタンパク質を精製するために設計された新しい70µmアガロースベースのアフィニティー樹脂であるPraesto® CH1の販売開始を発表しました。

この新製品はレプリジェン社との複数年にわたる戦略的パートナーシップの一環で、ピュロライトが製品開発を進めました。レプリジェン社の最先端のリガンド技術とピュロライトの特許取得済みのジェッティング均一粒径ビード製造技術の組み合わせにより、特殊な抗体の精製に対する未解決の課題に対応可能となります。

この新しいCH1精製樹脂は、ピュロライトのProtein Aアガロース樹脂関連事業の拡大に伴い製品開発され、ヒトCH1ドメインを含む抗体およびフラグメント抗体に対する高い選択性を示します。この性質により、二重特異性抗体やフラグメント抗体の精製およびミスペア分子の除去が可能になり、Protein A樹脂での分離が困難な場合の効果的な代替手法として適用されることが期待されます。また、Praesto® CH1はバイオプロセシングで重要とされる高生産性とコスト削減に寄与します。仕様や特長など、詳細は弊社本社サイト[英語]のPraesto® 70 CH1紹介ページをご覧ください。

先立ってピュロライトはペンシルバニア州ランデンバーグ新工場の建設計画を発表しました。ピュロライトはこれからも事業拡大と技術革新への取り組みを強化し、世界中の製薬およびバイオテクノロジー顧客の高い要求に応えるべく、高品質の製品を製造し、安定的に供給して参ります。


 

課題の解決方法を提案します★合成吸着剤によるリンゴジュースの脱色

課題の解決方法を提案します★合成吸着剤によるリンゴジュースの脱色

濁りの無いリンゴジュース

リンゴジュースは広く消費されており、その市場は年々成長すると推定されています。リンゴジュースは、リンゴをすりつぶして圧搾し、酵素反応させて抽出度を高め、ろ過した果汁を得ることで製造されます。ジュースの濁りは一般に、プロリンとポリフェノールの間の相互作用によるものですが、合成吸着剤でリンゴ果汁からポリフェノール(または色)を除去すると、濁りの無いジュースを得られます。 Read more

課題の解決方法を提案します★耐酸化性に優れる強酸性カチオン交換樹脂

課題の解決方法を提案します★耐酸化性に優れる強酸性カチオン交換樹脂

Purolite®C100x10MB

耐酸化性に優れる高架橋度の強酸性カチオン交換樹脂

純水・軟水装置に用いられる強酸性カチオン交換樹脂は、通常、官能基としてスルホン酸基を有します。この樹脂が酸化剤である遊離塩素、溶存酸素などによって酸化された場合、ポリスチレンスルホン酸(PSA)が溶出し、処理水の着色や水質低下を招きます。このような酸化劣化は鉄や銅などの遷移金属イオンが触媒として働くことで進行が早まることが知られています。これは架橋度(DVB%)の低い樹脂ほど顕著な傾向がみられます。 Read more

課題の解決方法を提案します★水道水の有機フッ素化合物(PFAS)除去に優れた性能を発揮するイオン交換樹脂

課題の解決方法を提案します★水道水の有機フッ素化合物(PFAS)除去に優れた性能を発揮するイオン交換樹脂

水道水や地下水に混入するPFAS

水道水や地下水への混入が問題になっている有機フッ素化合物(PFAS)は、一般的な陰イオン交換樹脂である程度除去できますが、選択性が低く、処理水に除去しきれないPFASが残留する傾向があります。

また活性炭もPFAS除去に適した安価な吸着剤ですが、通水処理が進むと活性炭に微生物が増殖し、微生物がより分子量の大きいPFAS前駆体を分解し、処理水のPFAS濃度を上昇させるといった予想外の現象も発生します。

Read more