関心が高まるDAC技術
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、大気から直接二酸化炭素(CO2)を分離して捕集・回収する技術(DAC: Direct Air Capture)が注目されています。イオン交換樹脂はDAC技術に使われるCO2捕集技術の一つで、特にアミンを官能基に持つ弱塩基性アニオン交換樹脂は、CO2吸着効率が高いことが実証されています。 Read more
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、大気から直接二酸化炭素(CO2)を分離して捕集・回収する技術(DAC: Direct Air Capture)が注目されています。イオン交換樹脂はDAC技術に使われるCO2捕集技術の一つで、特にアミンを官能基に持つ弱塩基性アニオン交換樹脂は、CO2吸着効率が高いことが実証されています。 Read more
東京 – 2023年11月13日 – イオン交換樹脂および分離剤の専業メーカーである米ピュロライト(日本法人:ピュロライト株式会社、社長:太安文夫、本社:東京都中央区)は、近年の世界市場におけるイオン交換樹脂の需要拡大に対応するため、イオン交換樹脂の新工場を中国に建設し、生産能力を大幅に拡大することを明らかにしました。
新設される中国工場は、中国・浙江省の衢州市(くしゅうし)において2024年に建設が開始され、2026年後半の製造開始を予定しています。新設工場には一般産業用の水処理用途および各種プロセス用途向けイオン交換樹脂を製造するプラントに加えて、研究所とオフィスも併設されます。新工場建設に関わる投資額は非公表です。
現在ピュロライトはイオン交換樹脂の製造工場として、中国工場(浙江省・湖州市)、ルーマニア工場、米国工場(ペンシルベニア州フィラデルフィア)が稼働しています。このほかピュロライトは、医薬原薬用のイオン交換樹脂製品を製造する米国工場とルーマニア工場を保有するほか、抗体医薬向けプロテインA担体アガロース樹脂については英国工場と米国工場(ペンシルベニア州キング・オブ・プルシア)に加えて、新たな米国工場(ペンシルベニア州ランデンバーク)の建設も予定しています。
今回の中国工場新設は、世界市場におけるイオン交換樹脂の需要増加に対応するため、世界的なサプライチェーンの強化を目的としています。特に、今後市場の伸びが期待されるアジア市場に向けた供給能力の増加と納入リードタイムの短縮を図ってまいります。
純水・軟水装置に用いられる強酸性カチオン交換樹脂は、通常、官能基としてスルホン酸基を有します。この樹脂が酸化剤である遊離塩素、溶存酸素などによって酸化された場合、ポリスチレンスルホン酸(PSA)が溶出し、処理水の着色や水質低下を招きます。このような酸化劣化は鉄や銅などの遷移金属イオンが触媒として働くことで進行が早まることが知られています。これは架橋度(DVB%)の低い樹脂ほど顕著な傾向がみられます。 Read more
水道水や地下水への混入が問題になっている有機フッ素化合物(PFAS)は、一般的な陰イオン交換樹脂である程度除去できますが、選択性が低く、処理水に除去しきれないPFASが残留する傾向があります。
また活性炭もPFAS除去に適した安価な吸着剤で
イオン交換樹脂は軟水装置や脱塩装置などの水処理だけでなく、製薬工程でも使用されています。抗生物質の精製はその用途の1つです。 Read more
酵素は合成吸着剤や陰イオン交換樹脂への固定ができます。 Read more