飲料水用PFAS選択的シングルユースイオン交換樹脂
有機フッ素化合物(PFAS)
最近、各種報道で飲料水の有機フッ素化合物(PFAS)が取り上げられ、問題になっています。
有機フッ素化合物の中で、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼んでいます。PFASには、ニュースなどで目にするPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(ペルフルオロオクタン酸)が含まれ、1万種類以上の物質があるとされています。
これらの物質は、活性炭や一般的な陰イオン交換樹脂である程度除去できますが、選択性が低いため除去しきれないPFASが残留する傾向があります。
PFASに対する高い選択性を備えたPurofine PFA694
Purofine PFA694Eは、PFASに対する高い選択性を備えているため、長期間にわたってPFASを非検出レベルまたはppt(ng/L)レベルまで低減することができます。
ただし、こうした効果を得るには適切な処理システムの設計と運用が不可欠です。
以下に示すPFA694Eのガイドラインと推奨される要件を満たすことで、効果的かつ費用対効果の高い結果を得ることができます。
Purofine PFA694E は次の機能を提供します:
- 短鎖および長鎖PFAS除去に対する高い選択性
- 付帯設備の削減と小規模な機器の設置面積
- 水質に応じて数ヶ月から数年間PFASを吸着
- 使用済みPFAS樹脂が適切に焼却された場合、樹脂とPFASの両方が分解され、環境中で永遠の化学物質と言われているPFASのサイクルを止めることができる
Purofine PFA694Eの一般物性を表1に示します。
表1:Purofine PFA694E 一般物性
母体・外観 | ゲル型スチレン系・球状粒子 |
官能基 | 複合アミノ基 |
粒度分布 | |
平均粒径 | 675±75μm |
均一係数 | 1.3以下 |
比重 | 1.05 |
適用温度(Cl形) | 100℃ |
技術資料の内容は以下の通りです。技術資料ページからダウンロードできます。
- イントロダクション
- 前処理
- 樹脂塔の設計
- 樹脂塔の構成
- 樹脂塔出口の設計
- 運転上の注意点
- トラブルシューティング
- 参考文献